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どうも、篠原です。
頭が働かない、集中力の低下とか、どうも疲れるという症状はありませんか?
その原因の1つに、有害金属があります。
有害金属とは、水銀、鉛、ヒ素などで、体の中に入ると人体に有害な作用をおこします。
有害金属は、日常生活を送る中で、体内に入り込んでくる可能性が高いため、知らず知らずに体内に蓄積して、それが原因で、何らかの症状を起こしていることもあるのです。
今回は、そんな有害金属の性質と、その対処法についてお話したいと思います。
有害金属の害について知っておくべき理由
有害金属とは、聞き慣れないかもしれません。
ただ、体の不調を抱えている人は、その存在を知っておく必要があります。
理由としては、疲労症状の原因になったり、頭の回転が遅くなるなどの不調の原因となるからです。
有害金属は、私たちの周りに多くあるため、気を抜くと体の中に簡単に入ってきてしまうのです。
そして、一度入ってくると、体内の脂肪の中に溶け込み、なかなか出ていってくれないという、とても厄介者です。
有害金属は、消化酵素を邪魔したり、胃酸分泌を低下し腸内環境を悪化させたり、ホルモンの作用を邪魔することで、体調不良の原因となります。
ですので、体調不良の原因に有害金属の存在をいつも考えていないとならないのです。
東京原宿クリニックでは、デトックスにまつわる症状の無料相談を行っています(来院もしくは、オンライン)。もし、気になる症状がある方は、お気軽に利用されて下さい。(こちらのページから、初回無料カウンセリングの予約を選んで下さい)
有害金属を取り除くとどのような利点があるのか
体内にたまった有害金属を取り除くと、腸内環境が改善してきます。
疲労症状が良くなることも多いです。
また、良くお聞きするのは、頭がスッキリした・回転が早くなったということもあります。
このようなことから、有害金属はなるべく体内にないほうが良さそうですね。
つい、やってしまいがちのこと
体調が改善するなら、有害金属を早く取り除きたくなりますよね。
取り除くためのサプリメントをまずはじめに考えたくなってしまいます。
でも、順番がとても大切なんです。
取り除くことばかり考えてしまってもうまくいかないのです。
なぜなら、体の中への侵入経路を断ち切らないと、取り除いてもまたすぐ入ってきてしまうので、意味がありませんよね。
ですので、各種、有害金属の性質を知る必要があるということなんです。
有害金属の性質
有害金属のうち、特に人体に影響の大きい、水銀、鉛、ヒ素についてお話したいと思います。
水銀について
水銀がなぜ問題かというと、現代においても終わっていないからです。
水俣病では、工場からの水銀が海に流れて、プランクトンに食べられて、小魚→中型魚→大型魚と経ていくうちに生物濃縮がおきて、とても高い濃度の水銀が口に入り、症状を起こしたのでした(「重金属」体内汚染の真実)。
水銀は25度以上で簡単に気化して、呼吸や皮膚から侵入してきます。
環境中では、石炭に含まれ、火力発電からは多く出されており、中国、韓国からも多く出されているため、暴露が多いです。
無機水銀にメチル基がつくとメチル水銀といい、血液から血液脳関門を突破して脳に至ります。
その結果、脳細胞が死ぬことで、知覚障害、運動障害、言語障害などが出てきます。
甲状腺、副腎など、水銀に阻害されやすく、甲状腺機能低下、副腎疲労の原因になります。
水銀の発生源
では、水銀の発生源で重要なところは何でしょうか?
アマルガム、魚、ワクチンが3大発生源ですね。
歯科の詰め物であるアマルガムの材料は、銀、すず、銅、亜鉛、水銀などです。
アマルガムの中の水銀は、唾液や食べ物で3年以内に溶け始め、メチル水銀に変換されると、脳神経に入って、強い毒性をもちます。
そして、アマルガムが歯にあるとわかっても、注意してとらないと、逆に多くの水銀に暴露されてしまうことになり、注意です。
魚はマグロなどの大型魚に多く含まれています。
魚で注意が必要なのは、マグロ、メカジキ、オレンジ・ラフィー、サメなどに対して、SMASH魚(サケ、サバ、アンチョビ、イワシ、ニシン)は比較的安全である、とされています(アルツハイマー病 真実と終焉)。
あとは、ワクチンです。
防腐剤として入っている、チメロサールは、エチル水銀で、血液脳関門を通過して脳にとどまります。
自閉症との関係が疑われています。
エチル水銀は「毒物及び劇物取締法」での毒物に指定されていますが、ワクチンに使用されると、規制がはずされます。
これらの、発生源に注意して、水銀をなるべく体内に入れないようにしましょう。
鉛について
鉛は神経毒です。
鉛が体内に蓄積すると、集中力の低下、落ち着きのなさ、攻撃性が増加します。
子供も大人も、認識能力が低下します。
鉛の発生源
そんな鉛の発生源はどこでしょうか。
ごみ焼却場の近隣土壌汚染が問題となっています。
日本では土壌に含まれる有害金属の基準がないそうです。
鉛白を使った絵の具にも多いです。
最大の問題は、飲水です。
古い水道管には鉛が使用されています。
次々とステンレスの新しいものに取り替えられているのですが、
家庭へ引き込むところからは、自己責任。
つまり、自分でお金を出して、古い水道管を交換しないと、微量の鉛をずっと体内に入れることになってしまうわけです。
毛髪検査などで鉛の濃度が高ければ、普段飲んでいる水などをうたがった方がいいかもしれませんね。
鉛への対策
では、どのように対策したらいいかというと、
・ミネラルウォーターの水質管理の義務がないので、安全とはいいきれない。
・家庭用浄水器は、性能がまちまちで、つけている人の毛髪検査でもかなりの鉛が検出される。
ということで、大森先生は、逆浸透膜浄水装置(ROS)を勧めています(「重金属」体内汚染の真実)。
水を分子レベルで浄化することで、塩素、細菌、ヒ素、サビ、トリハロメタン、ダイオキシン、鉛などを除去できます。
あとは、家庭への引き込みの水道管を交換する、といったところですね。
ヒ素について
ヒ素は、自然界に存在して、鉱物や火山の中に多く、海底火山からの魚介類や海藻にも多い場合があります。
2004年に英国では、ひじき控える宣言をしました。
ちなみに、日本の厚労省は問題ない、という判断です。
前に、水銀が大型魚に多いというお話をしましたが、同時にヒ素も体内に入ることがあります。
ヒ素は、タンパクにくっついて、酵素の働きを阻害し、タンパク合成を障害します。
食欲低下、皮膚の発疹や炎症といった症状がみられます。
玄米は、精米に比べてミネラル豊富ですが、ヒ素はどうでしょうか。
国内産米を調べた研究によると、玄米に含まれるヒ素は、精米の1.4~2倍でした(東京衛研年報 51, 150-154, 2000)。
玄米のふすま層に含まれているという説があります。
食品安全委員会は現状に問題なし、バランスの良い食生活を。とのことです。
症状があって、毛髪などでのヒ素レベルが高い場合、見直す、というのが妥当でしょう。
ヒ素はクエン酸回路を阻害する
ヒ素は、クエン酸回路において、クエン酸からシス・アコニット酸に変換する時に必要な、アコニターゼという酵素を阻害します。
つまり、ミトコンドリアでエネルギーが回らない原因ともなります。
有機酸検査で、クエン酸が高く、アコニット酸が低い場合、ヒ素でアコニターゼが阻害されている可能性があります。
ヒ素以外でも水銀や活性酸素でも阻害されます。
そうすると、疲れやすくなります。
有害金属対策について
今までのお話のように、有害金属に対しては、体から出すよりも先に、入れないことを認識することが大事です。
そのためには、水銀なら、魚やアマルガムを気をつける、鉛なら、飲み水に気をつける、ヒ素なら、食事に気をつける、といったことを意識する必要があります。
環境的には、例えば、東京の水質が悪化している可能性が言われています(https://www.tokyo-np.co.jp/article/64942)
ですので、さらに自分の身は自分で守らなければならないような時代になってきました。
そして、体内に入れないようにした後には、解毒をして、体外に出していく、ということが大切になってきます。
解毒にも手順がありますので、それをお話したいと思います。
まずは、解毒の前準備が必要となってきます。
高城剛さんの本を参考にさせていただきました(333ウルトラデトックス)。
解毒の手順
肝臓は解毒における最重要な臓器なので、添加物多めの食事は肝臓に負担をかけることになるので、減らしていくことが大切です。
リーキーガット症候群は、腸から毒が吸収されて、そのまま肝臓bに入っていってしまうので、改善させる必要があります。
体内に入っている毒は便から出ていくことになるので、便通を良くしておくことが大事です
肝臓から排出された有害物質は、再吸収されてしまっては元も子もありません。
残りの毒は、尿・汗から排泄されるため水分補給が大事になります。
そして、皮膚からの解毒のために、汗をかくこともよくて、エプソムソルトも解毒にいいです。
パクチーは、独特のにおいがありますが、デトックス効果についての論文もでてきているので、とった方がいいかもしれませんね(Afr J Tradit Complement Altern Med. 14(2), 2017)。
他に、デトックス効果がある食べ物としては、にんにく、にら、ねぎ、たまねぎ、ブロッコリ、らっきょう、キャベツなども効果があります。
そして、有害金属と一緒に働くと遺伝子を傷つけてしまう、活性酸素の抑制も大切です。
そのためには、フィトケミカルなども一緒にとりましょう。
サプリメントを利用したデトックスにおいては、必ず専門家の指導のもとに行う必要があると考えます。
なぜなら、ちゃんと順番通りにできているかが、デトックスの効果にかかわると考えられるからです。
αリポ酸は、水溶性でもあり、脂溶性でもあります。
そのため、脳まで達して、脳の水銀をつかまえることができます。
クロレラは最近、再注目を浴びてきていますね。
マウスの実験で、水銀を餌に混ぜたところ、クロレラをとっていたマウスでは尿からの水銀が多く排泄されました(日本農芸化学会, 2010)。
歯科の重金属充填物の入った患者さんで、クロレラを補給すると、90日後には、水銀や鉛の重金属レベルが下がり、さらに抗酸化力がアップしたという報告があります(Antioxidants(8), 101, 2019)。
添加物を使用していないなど、いろいろな条件を考えると、ヤエヤマクロレラが、タンパク質、ビタミン、ミネラルが含まれているので、いいようです。
まとめ
体調不良の原因の1つに、有害金属があります。
なるべく、有害金属を体内に入れないように、気をつけましょう。
そして、デトックス効果のある食べ物で解毒することを意識しましょう。
東京原宿クリニックでは、副腎疲労にまつわる症状の無料相談を行っています(来院もしくは、オンライン)。もし、気になる症状がある方は、お気軽に利用されて下さい。(こちらのページから、初回無料カウンセリングの予約を選んで下さい)
最後に(免責)
本記事の内容は、医学的治療に置き換わるものではありません。個人的にお試しになり健康被害が生じても、当院では一切責任を負えませんのでご了承下さい。
病態の改善に必要な食事・サプリメントはひとりひとり異なります。
基本的に、主治医と相談しながら治療を進めていただければと思います。
参考文献
「重金属」体内汚染の真実 大森 隆史 著
アルツハイマー病 真実と終焉 デール・プレデセン 著
玄米と精米中のカドミウム、銅、ヒ素の含有濃度比較 東京衛研年報 51, 150-154, 2000
Evaluation of the chelating effect of methanolic extract of CORIANDRUM SATIVUM and its fractions on wistar rats poisoned with lead acetate. Afr J Tradit Complement Altern Med. 14(2), 2017
クロレラエキスによるメチル水銀の排泄作用 日本農芸化学会, 2010
The long-term algae extract and aminosulphurate supplementation modulate SOD-1 activity and decrease heavy metals levels in patients with long-term dental titanium implants and amalgam fillings restorations. Antioxitants (8), 101, 2019
333ウルトラデトックス 高城剛 著